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あの子の噂


テーマ : 二次創作小説 ジャンル: アニメ・コミック


本誌の流れで、なんと幼馴染の詩乃ちゃん(アニメより)視点です。
学園祭後、噂が飛び向かう中で。
後半は、おまけ的な風早視点。



あの子の噂



「貞子ー!久し振り!」
「あ…詩乃ちゃん、久し振り…」


久し振りに幼なじみの姿を見つけて、詩乃は声を掛けた。
以前も見掛ける度に声を掛けてはいたけれど、彼女に友達が出来てからはそういう事も無かったので随分と久し振りだ。
同じ学校&学年だと言うのに、クラスがここまで離れると本当に会わないものだ。
そんな中でも、ある意味目立つ彼女達の噂は聞こえて来るのだけど…。
気になっていたので、聞いていいかなと思いながらも詩乃は尋ねた。


「ね、ね。噂聞いたんだけど…学園祭の時の告白って本当?」


最早学年どころか、学校中の噂だろう。
何せ、全校生徒が集まっている場での公開告白。
しかも当の二人は、全く正反対の噂の持ち主。
爽やかな王子様と、暗くて霊感があるとされている貞子。
その二人が付き合うなんて、まるで想像も付かないと言うのが一般的。
詩乃には、実際の貞子がホラーとは関係の無い事だけは知っているけれど…。
考えた事がなかっただけに、詩乃にも判断が付かないので思い切って尋ねてみたのだ。途端、貞子はぼんっと音が聞こえてきそうなくらいに真っ赤になった。


(うわ、この子こんな顔するんだ…)


寧ろ、その反応にびっくりした。
小学校の時から同じ学校だった私だって、そんなの知らなかったよ。


「あ、あの……う、うん」


赤くなりながらも頷く貞子は、まさに恋する乙女だ。
そっか、本当なんだ。噂の王子様が、貞子をね~。
あの時この花壇で二人が話すのを見た時は、そんな事思いもしなかった。


誤解解けて良かったね。クラスで友達出来ると良いね。
あの時は、ただそれだけの気持ちで。
そっかあ、彼氏出来たんだ。
まさか貞子に先を越されるなんて、ね。


「あれ、黒沼…?」
「え…か、風早くん…!」


そんな話をしていたら、丁度そこにもう一人の噂の本人が!
…そういえば、あの時もこんな感じだったなあ。


「花壇の水やり?」
「う、うん。もう終わるので…」


あ、なんか私邪魔っぽい?
って言うか、寧ろ目に入ってなくない…?
これが、これまた噂のストロベリータイム…?


「分かった、俺ももう終わるから。じゃー後で」
「――うん」


ふわり、と貞子の柔らかな笑顔にまた驚いた。
うわ、本当にびっくり。
怖い印象を与える笑みでは無く、こんな普通の笑顔。
貞子から、こんな笑顔を引き出せたのは彼なんだろうな。
良いな、そういうの。羨ましい。


「ふふふ~何、一緒に帰るんだ?」


彼が行くのを見送っていた貞子が、はたと気が付いたように私を見る。
あ、やっぱそういう反応なんだ?


「良かったね」
「…うん、ありがとう…」


あ!また笑った。
さっきの彼氏に向けられたものとは、少し違うけれど。
でも、貞子にこんな笑顔向けられたの初めてだ。
そういえば、貞子が笑うと福が来るとか言う噂もあったっけ。
最初聞いた時は、不思議に思ったものだけど。
ああ、なんか分かる気がするな。
なんだか、私にも良い事がありそうな気がする!


「私も、彼氏欲しいなあ…」


別れた後、何とはなしにポツリと呟いて、そして頑張ろうと思った。
貞子だって、頑張ったんだよね。私だってやるぞー!!







「そういえば、さ」
「え…?」
「さっき、花壇で一緒に居たの誰?」


帰り道、自転車を押しながら歩いていた風早はふと爽子に尋ねた。
またピンに用事を押し付けられて廊下を歩いていた際、何時ものように彼女は花壇に居たけれど一人ではなかった。
仲の良い矢野や吉田でも、クラスの誰でも無い。自分の知らない子と。
…少し、気になってしまったのは仕方が無い。


「あ…詩乃ちゃんの事?小、中学校と同じだった子なの」
「そうなんだ…」


知らない子と話してるのかな、とは思ったけど。彼女を見付けてつい話し掛けてしまったが、会話の邪魔をしてしまっただろうか。


「ふふ…」


不意に黒沼が笑ったので、首を傾げる。
また何か考えてるのかな。笑ってるから、楽しそうな事かな。


「――黒沼?」
「…あ、ごめんなさい。ちょっと思い出してしまって…」
「え、何を?」
「あの…花壇で初めて風早くんと話した時も、詩乃ちゃんと話してる時だったなって」
「え…ああ、あの時話してた子?」


そういえば、あの時も知らない子と話してるなって思ったんだ。
クラスの誰とも話してるのを見た事が無かったから、珍しいなと思って。
そうしたら、俺の話をしてるのが聞こえて…。


「爽やかから出来てますって感じだったっけ?」


うんと少し恥ずかしそうに頷く黒沼に、思わずははと笑う。
俺が花壇に行った時にはもうその子は居なくて、一度も話してないから顔も全然覚えてなかったけど。


「じゃあ…その子のお陰なのかな。あの時黒沼と話せたのは」


あの頃は話したくても、なかなか上手くいかなくて。
挨拶をしても答えてくれないと思ってたから、嫌われてるのかと思ったりして。
けれど、あの時思いがけず話が出来た。
そして、もっと君の事が知りたいとそう思ったんだ。


「感謝しなきゃな」


頷いて笑う君が俺の隣に居るなんて、あの時は思いもしなかったけど。
きっと、もう俺の恋は始まっていたんだよな。


帰ろうかと言えば、君はハイと笑う。
君の隣はずっと望んでいた距離だけど、今はくすぐったい。
早く慣れたいような、このままで良いような。


今はまだ、そんな二人の距離。





風早の回想シーン、まったく詩乃ちゃんの顔を覚えて無いところに笑った。
うん、分かってるよ。一言も話してないし、仕方ないよね。爽子しか目に入ってなかったんだよねvずっと話したかった子とやっと話せたんだもんねv
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時風 砂輝

Author:時風 砂輝
別冊マーガレットにて連載中「君に/届/け」の二次創作ブログ。
当然ながら、非公認のファンサイト。
二次小説等が受け入れられない方は、どうぞブラウザを閉じてください。

風早×爽子の小説ばかり増えると思われます。

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